人とのコミュニケーションが極度に苦手な小正大学3年生の辺清美(桜田ひより)。 就職活動を控えコミュニケーション能力を高めようと、アルバイトを募集していた飲食店に電話をするが、うまく会話ができず自分から切ってしまう…。 生まれた時に母親を、5歳の時に父親を亡くした清美は、以来叔母夫婦の家で育てられてきた。大学を機に一人暮らしを始めたが、就職活動を控え、今の自分を変えようと思い切ってアルバイトを始めようと、仕送りも断って奮闘していた。しかしそんな清美に対し、「人の目すら見られない清美にアルバイトなんてできるの?」と叔母の明美は心配する。なかなかアルバイトが見つからず、節約生活を続けていた清美だったが、ある日偶然通りかかった大学近くの定食屋に、思わずひかれてしまう。 「この香りは酒と醤油とニンニク…」 定食屋『阿吽あうん』から漂ってくるいい香りに誘われ、知らず知らずのうちに店内へ。 コミュ力ゼロのため、あたふたする清美をいぶかしむ店主の中江なかえ善次郎ぜんじろうに対し、たどたどしくも何とか生姜焼き定食を注文する。 そして出された料理を一口食べると… 「酒・醤油大さじ1、ニンニク・生姜ひと片にケチャップが小さじ1。そしてこの隠し味は……ハチミツ!」 なんと配合から隠し味までズバリ言い当て、店主の善次郎を驚かす。 ちょうど阿吽の人手が足りなくなっていたタイミングだったことも重なり、とんとん拍子でこの店でのアルバイトが決まることになる… 定食屋『阿吽』との出会いで、動き始めた清美の人生… 料理で会話をする大学生・清美の成長は? “絶対味覚”と思いやりでおもてなし。オーダー以上のおいしさを召し上がれ!