かつて”ゴッドハンド”と呼ばれた救命医、進藤一生は『国際人道支援医師団』に参加し、さらに過酷な世界各地の現場で働いていた。進藤は、同じ派遣地で命を落とした同僚医師、山室剛の遺品を持って一時帰国する。一方、進藤の指導を受けて、今や一人前に成長した小島楓は東都中央病院高度救急救命センターにいた。救命医としての使命を感じる楓だが、恋人の加賀裕樹からプロポーズされて悩んでいる。シアトルへの転勤が決まった裕樹は、楓に救命医を辞めて一緒に来て欲しいと言うのだ。次々に患者が運ばれ、睡眠も満足に取れない忙しさの中、楓は医局長の黒木春正に相談。黒木に背中を押された楓は、裕樹の申し入れを受け入れることにする。そんな時、楓はあるシンポジウムで進藤の姿を見つける。進藤は、公演中の山室澄子に夫の遺品を返しに来ていた。進藤に声をかけた楓は、救命医を辞めると告げる。驚く進藤は、日本を発つ前に楓の病院に寄って話を聞くと約束する。病院に戻った楓は、裕樹に結婚の話をもう少し考えさせて欲しいと連絡。そんな時にも、患者は次々とやってくる。一方、ホテルをチェックアウトした進藤は、楓の病院にタクシーで向かっていた。その途中、激しい揺れに見舞われて…。