糸色望は、どのようなこともネガティブにしかとれない青年である。横に繋げて書くと、とてもせつなくなるような名前を持つ彼は、ことあるごとに「絶望した」と死にたがり、でも本当には死ねないような、困った人間だ。そんな彼が、風浦可符香たちの通う学校の、2年へ組に、担任教師として赴任することとなった。どこまでも後ろ向きな考えの望の教えは、そんな生徒たちの人生にどのような波紋を投げかけるのだろうか。また逆に、望は生徒たちからどのような影響を受けるのだらうか。絶望先生との、絶望的な学校生活が始まろうとしている。