伊佐山菜美(30歳・綾瀬はるか)は、合コンでひとめ惚れした男性と結婚し、閑静な高級住宅街に暮らすちょっとセレブな専業主婦。誰もがうらやむ穏やかで満ち足りた生活は、何もかも順風満帆に思えた。しかし、暮らし始めて半年がたったいま、菜美には悩みばかり。料理のセンスがなさ過ぎて、キャベツを切ればつながったまま。手作りドレッシングは大不評で、近頃夫は外食で済ませがち。そして何より最大の悩みは、毎日の生活が“平凡すぎる”こと。憧れて手に入れたはずの“普通の家庭生活”に、いつしか彼女は物足りなくなっていた。そんなある日、菜美は隣人の主婦に誘われて料理教室に通うことになる。新しい生活で初めてできた友人たちに「料理の味付けの仕方」から「夫をその気にさせるムードの作り方」など、“主婦の知恵”についてアドバイスを受ける菜美。女友だちとの友情を育んでいく。そんな中、同じ料理教室に通う、ある主婦が夫からDVを受けていることを直感した菜美は、どうやったら彼女を救えるか悩んだ挙句、決意する。 「わたしがなんとかしてあげる」 曲がったことが大嫌い、悪い奴らは放ってはおけない!果たして菜美は、どんな方法でトラブルを解決するのか?“普通”を知らない特殊すぎる主婦・菜美。波乱の“やり直し”人生の幕が上がる。