沖縄・コザ。この地に暮らす音無小夜は女子高校生。同級生で親友の金城香里とともに陸上部に所属している。 1年以上前の記憶を失くしているが、「OMORO」という大衆酒場を経営している宮城ジョージと気が短くケンカっぱやいが、根は優しく家族想いの一面もあるカイ、温厚な性格で本を読むことが大好きなリクの兄弟に囲まれ、平和な毎日を送っていた。そうした小夜の日常に迫る通り魔事件の影。そして、チェロを奏でる美青年ハジが小夜に遭遇し、運命の輪は回り始める。そして運命の日――。 忘れ物を取りにいった夜の学校で、小夜は異形の化け物に出遭う。化け物は、小夜へと襲い掛かる……。