帰宅した直(渡部篤郎)は、自宅マンションの玄関に立つ夏澄(深田恭子)を見て驚く。「直ちゃんのことを忘れることは出来ない」と想いを伝える夏澄だが、直にとっては迷惑でしかない。教師を辞めることになった5年前のある事件を思い出してしまうからだ。しかも今は、夏澄の姉、朋子(和久井映見)の婚約者である。昔の教え子と2人で会うわけにはいかない、と固く心に誓う。そして夏澄も、義妹として直に接しようと思うのだった。ある朝、夏澄は朋子から「直さんに電話して」と頼まれる。結婚式を嫌がる直を説得して、夏澄が勤める結婚式場で式を挙げてもらえるように伝えて欲しいというのだ。嫌がる夏澄をよそに、朋子は直に電話する。そして直と朋子が結婚式場に下見にやってきた。夏澄は、上司命令で、2人に立ち会うことになる。目の前で幸せそうな直と朋子の姿を見た夏澄の心境は複雑だ。ところが、複雑なのは直も一緒だった。珍しく教え子の清一(池内博之)を呼び出して気晴らしに飲みに行く。しかし、清一から夏澄との恋愛の相談を持ちかけられてしまう。直は清一を応援するが…。直と夏澄は、必死に想いを閉じこめ、目の前にいる人を愛そうとする。そんな中で朋子がある計画を企てていた。その計画とは!?