バイクの転倒事故で雅彦(山中聡)と瞳(高橋かおり)が運び込まれる。雅彦のケガは軽いが、瞳の顔面挫創はひどい。だが、その瞳を処置する進藤(江口洋介)の様子のほうがおかしい。楓(松嶋菜々子)は、顔のキズを気にする瞳を個室に入れてやるが、進藤が強い鎮痛剤を飲んでいることを知る。その進藤は、楓に患者のカルテを預け、「治療プランを立てろ」と命じる。そこへ、堺(杉本哲太)が「カミさんが目を開けた」と飛び込んでくる。カミさんとは、植物状態で入院中の進藤の妻、早紀(高田美佐)のこと。駆けつけた進藤の前で目を閉じてしまう。進藤は早紀に対して様々な治療をするが、早紀の反応は鈍い。堺は「あせるな」と出て行くが、反対側から入ろうとした楓は、進藤が目測を誤ったり、頭痛に苦しむ姿を見る。バイク事故の雅彦と瞳は五月に結婚の予定だったが、トイレの鏡で顔のキズを見た瞳は失神し、自分のほうから結婚の解消を申し出て、退院の決まった雅彦にも「会いたくない」といい始める。そのころ、路上に倒れていた男が運び込まれる。検査の結果、脳腫瘍だったことが分かる。家族の話では、鎮痛剤を増やし、飲み続けていたらしい。楓はそれを知って進藤の症状を思い浮かべる。朝の会議後、落合医師(沢村一樹)とナースの響子(北原一咲)との結婚が発表される。響子は今月いっぱいで退職するらしい。一方、雅彦は瞳を説得し、一緒に帰るつもりだ。落合と響子を祝うパーティーに向かう進藤の後を追った楓は、脳腫瘍患者によく似た症状があるのでは?と心配していることを告げるが、進藤は「お前が心配することじゃない」と言う。パーティーでは、次々にお祝いの言葉が述べられる中、自分と妻のことをしゃべった後、「みんなが支えだった。落合と響子さん、幸せに」と結んだ進藤の言葉が感動を呼ぶ。その帰り、響子のストーカーだった学生のワタル(DAIYU)が、ナイフを手に響子めがけて突進し、止めようとした落合が刺される。救急車に連絡が取れないことを知った進藤は、落合を抱いて路肩のバンに飛び乗り、楓が運転して走り始めた。