楓(松嶋菜々子)は頭痛に悩む進藤(江口洋介)のことが心配だった。相談を受けた堺(杉本哲太)が検査を受けるようにすすめ、進藤がうなずくのをみて二人は安心する。だが、検査の結果は最悪だった。脳に腫瘍が見つかってしまう。堺と楓は手術するようにすすめるが、進藤は手術したがらない。植物状態の妻、早紀(高田美佐)のことが心配なのだ。響子(北原一咲)のストーカーに刺された落合(沢村一樹)が意識を取り戻す。「刺された時より痛い」とボヤく。その落合のところへ、女名前の花束が次々と贈られてきて新妻の響子は心の休まるヒマもない。堺が相談した先輩の脳外科医、植松(大高洋夫)は放射線治療で腫瘍を小さくできると言う。進藤も堺の説得に負け、病院には内緒で治療を受けることに同意する。進藤の放射線治療が始まった。5回目を過ぎたころには頭痛も治まり、目くらみも直って堺を喜ばせる。進藤は、瀕死の重傷だった女性患者の退院を見ながら早紀が元気だったころのことを思うのだった。堺が、6回目の治療に進藤を放射線治療室へ連れていった間に、救命救急センターは目の回るような忙しさに襲われる。辻(八嶋智人)は入院患者、宮を、楓は腰を痛がる外来のおばあさん、たつ江(清水保子)をみる。楓は、たつ江の腰の痛みを鼠径部ヘルニアカントンと診断して婦長のルリ子にほめられる。だが、付き添いのたつ江の孫娘、睦美(西野麻美)が発熱していたことを忘れ、大変なことになる。このため、進藤と堺がいないことが医局長の多田(清水章吾)にバレてしまう。そこへ現れた進藤が自分の症状を明かし、治療を受けていたことを報告する